- 退職代行の利用は「後悔するかな」と悩んでいる
- 退職代行を使うのは「頭おかしい」「非常識」だと思われそう
- 退職代行を使うかどうかの判断基準が知りたい
退職代行を使うべきかどうかで悩んでいませんか?
この判断は、人生を大きく左右する決断です。
しかし、職場から理不尽な扱いに追い詰められているなら、退職代行を利用しても後悔しない可能性が高いです。それは、あなたが務めている会社が「世間からみたら頭おかしい」と言われる環境だからです。
たしかに退職代行は、あまり推奨される辞め方ではありません。しかし、退職代行を使わないといつまでも辞められない会社があるのも事実です。
この記事では、以下の2点を具体例を挙げながら解説します。
- 退職代行を使って後悔してしまうケース
- 退職代行を利用しても後悔しない判断軸
結論としては、非常識なのはあなたではなく、あなたを追い詰める会社です。
迷っている今こそ、冷静に状況を見つめ直し、自分の人生を取り戻す一歩を考えてみてください。
退職代行を使って後悔してしまうケース

退職代行で辞めたあと、後悔や人間関係のモヤモヤが残るケースがあります。
後悔しがちな3つの例を紹介します。
面接や転職先で話せない
退職代行を利用すると、転職活動の面接や内定先で隠し続けなければなりません。
面接なら「上手くごまかす」のも可能ですが「転職後」の同僚や上司との会話では気を配り続ける必要があります。

ついポロっと話してしまいそう…
退職代行の利用は必ずしも悪ではありませんが、「自分で辞意を伝えられなかった人」と見られます。
上司や同僚が「筋は通すべき」という考えの人なら、退職代行を利用した経緯は伝えないほうがいいでしょう。
自分の中でも「逃げたと思われる」「忍耐力がないと思われる」という不安が消えず、堂々と話せないままになってしまいます。
自分を守るために取った行動でも、次の職場で引け目のように感じてしまい、後悔を感じてしまうケースもあります。
仲の良かった人とも気まずくなる
急に辞めるという退職の仕方は、人間関係にヒビが入ってしまう可能性もあります。
退職代行を使うと、基本的には本人からの連絡はなく、すべての手続きが業者経由で完了します。



何がいけないの?
職場の同僚たちは「急にいなくなった」としか受け取れず、驚きや裏切られた感情を抱く可能性が高いです。
- 毎日一緒に休憩を取っていた先輩
- 仕事を助け合ってきた同僚
- 頼ってくれていた後輩
関係が深かった人ほど、急に居なくなられたショックは大きいです。本当は「伝えたくても伝えられなかった」という事情があったとしても、相手には届きません。
連絡先を知っていたとしても、連絡ができず疎遠になってしまう可能性も高いです。
お世話になった人にも挨拶できなかった
感謝を伝えたい相手に、直接お礼を言えず、後悔するケースもあります。
退職代行では、本人に代わって全ての連絡や手続きを行ってくれるため、個別にやり取りする必要もありません。



何もしなくていいなんて最高じゃん
その便利さの裏で「自分を育ててくれた人に何も伝えず辞めてしまった」という人もいるでしょう。
「自分に目をかけてくれた上司」「失敗しても励ましてくれた先輩」の顔が浮かばないはずがありません。もし「そんな風に思ってくれた人は思いつかない」という状況なら、退職代行の利用をためらう必要はないはずです。
感謝を言葉にしないまま去った自分を責めてしまい「こんな辞め方しかできなかったのか…」と引きずる可能性があります。
退職代行で辞めたら「頭おかしい」と思われてしまう理由


退職代行を使うと、一部の人からは「常識がない」「退職代行を利用するような人」といった頭おかしい人と思われる可能性があります。
ここでは「退職代行を使うなんて頭おかしい」と思われる理由を挙げていきます。
自分で意思を伝えず非常識だと思われる
退職の意思を本人が伝えないことに違和感を持つ人は、一定数います。
退職代行を使えば「自分で退職の意思を伝えず会社を離れられます」が、そのやり方を「非常識」と感じる人は少なくはありません。



自分でもそれくらいはわかっているけど…
特に年配の人、昔ながらの価値観を大切にしている上司からは「自分の言葉で話すべきだ」「直接来て話すのが筋だ」と思われやすい傾向があります。
退職代行を通じて辞めると「逃げた」「社会人として失格だ」といったネガティブなイメージに変換されやすいです。
辞める理由が正当であっても、相手の理解が追いついていなければ、非常識だと思われてしまいます。
その感覚の差が「退職代行を使うなんて頭おかしい」といった言葉につながってしまいます。
一方的に辞めたと思われる
退職代行を利用すると、本人が姿を見せないまま退職手続きが進むため、職場にいる人たちは「一方的に辞められた」と受け止められます。
引き継ぎが完了していなかったり、急な欠員で現場が混乱したりすると、あなたに対して不信感を持つ人がいてもおかしくありません。



逆の立場でもそう思うかも…
残された職場の人の立場からすれば、突然の退職は「裏切り」や「無責任」といった感情になりやすく、「もう二度と関わりたくない」と思われる可能性も高いです。
もちろん、当事者にとってはそこまで追い詰められていた事情があったはずです。
しかし、事情を説明する場がなければ、誰にも伝わりません。
結果として「話し合いもせず一方的に消えた人」として見られ「普通じゃないよね」といつまでも言われてしまいます。
退職の挨拶もしない人だと思われる
退職の際、これまでの挨拶すら交わさないまま職場を去ると「礼儀知らずな人だった」「社会人としてありえない」と思われます。
退職代行では、基本的に本人が「職場に顔を出すことなく退職が完了」します。



私的には楽だけど…
しかし、よく考えてみてください。これまで一緒に働いていた人たちに対して、一切の挨拶もないまま終わってしまう形になります。
毎朝「おはよう」と声をかけ合っていた同僚、面倒な仕事を一緒にこなしてくれた先輩。
そういった関係があっても、突然いなくなってしまえば、残された人からの評価は一気に下がります。
そして「最後の最後に人間性が出た」という印象になってしまいます。
退職代行を使っても後悔しない「頭おかしい職場」の特徴


退職代行を選んだとしても「正解だった」と思える職場も存在します。
ここでは、従業員から「頭がおかしい」と思われている会社の特徴をお伝えします。
上司の暴言や人格否定が当たり前
日常的に人格を傷つけられる職場では、退職代行を使うのは当然の選択です。
上司の立場を使って暴言を浴びせたり、失敗を必要以上に責めたりする行為は、指導ではなくただのハラスメントです。



毎日会社に行くのが怖い…
たとえば、以下のような発言
- 社会人として終わってるな
- 障害者はうちの会社にはいらない
- 給料泥棒はうちにはいらない
- お前がいると会社の空気が悪くなる
人格そのものを否定され続ければ、誰でも自分の存在価値を見失ってしまいます。
最初は我慢できていたとしても、そのうち耐えられなくなり、毎朝職場に向かうのが苦痛になってきます。
それでも辞めたいと言い出せない場合、退職代行を使ってでも抜け出すしかありません。
誰かに相談しても「気にしすぎ」「耐えるのが社会人」などと返されると、自分の感覚が間違っているのではないかと思わされます。
しかし、そんな職場に居続けるほうが、よっぽど異常です。
そんな職場から離れる決断をした自分を、責める必要は全くありません。
家族にまで会社から連絡が入っていた
退職の意思を伝えたあと、自宅や実家に会社から連絡が入るようになったというケースは、ブラック企業では珍しくありません。



そんな会社あるの!?
実家暮らしの場合、親のもとに突然「お子さんが出社していないので困っています」などと電話が入ると、本人だけでなく家族にも大きな精神的負担がかかります。
職場が家庭にまで踏み込んできたときは、すでに話し合いではどうにもならない状態です。まともな対話が成立しないと判断したなら、退職代行を利用してでも距離を取りましょう。
周りを巻き込んでまで退職を認めない会社の動きは、違法行為になる可能性が高いです。
2. 個人情報の第三者提供とは(定義、例外)
永井法律事務所より引用
「代わりを見つけるまで辞めるな」と圧をかけられた
辞める権利を無視され「辞めたければ代わりを見つけろ」と言われる職場なら、今すぐに離れましょう。
労働者が退職を申し出るのは法律で認められた当然の権利であり、引き止めに条件をつけること自体が一種のパワハラです。



代わりなんて見つけられないよ…
現場では「人が足りない」「繁忙期だから」「今辞められると困る」といった理由で、強引に引き止めようとする会社は多いです。
会社によっては「代わりが決まるまでは認めない」と圧力をかけてくる上司も存在します。
その場で言い返すこともできず、ズルズルと退職を引き延ばされてしまうケースも少なくありません。
退職に条件をつける権利は会社にはなく、それに従う義務もありません。
何度も話し合いを試みても改善されないと感じたら、第三者の手を借りるしか方法はありません。
退職代行を使ってでも辞めたくなる職場というのは、その時点で正常な環境ではないのです。
>>退職引き止めでもやっぱり辞めたい!自分の気持ちを優先すべき理由と対処法
退職代行を使っても後悔しないための3つの判断基準


退職代行を利用する場合、「逃げ」ではなく「正当な判断」だと自分で納得できるかが大切です。
ここでは、3つの判断基準をお伝えしていきます。
心身に限界が来ており、出勤すら困難な状態
朝起きて、どうしても出勤がしんどかったり、体から拒否反応がでる場合は迷わず退職代行を利用しましょう。
SOSが出ているとき、無理に出社しようとすることは、さらに自分を追い詰めることになってしまいます。



僕は食事が食べられなくなりました…
- 涙が止まらない
- 吐き気や頭痛で動けない
- 出勤前になると呼吸が苦しくなる
- 会社に行くくらいなら死にたいと思ってしまう
上記に当たれはまらくても、明らかに自分の身体がおかしいと感じていれば、限界を訴えている証拠です。
「自分が甘えているだけかもしれない」と思い込んでしまい、苦しみながら通い続けてしまう人は少なくありません。
心と身体が動かないのに無理やり職場に向かうことは、うつ症状や体調不良の長期化を引き起こす可能性があります。
退職代行を使って離れることは、「頭がおかしい」のではなく「自分を守る手段」だと認識しましょう。
話し合いでの解決や退職交渉が難しい
退職の意思を伝えても無視されたり、引き止めや嫌がらせを受けるような職場では、円満に辞めるのは難しいです。
話し合いがまともにできない環境にいるなら、退職代行に頼ることは必要な判断です。



話がまともに通じない…
「辞めたい」と伝えた途端に態度が急変し、業務から外されたり、露骨な無視が始まったという声はよくあります。
- 辞めるなら損害賠償を請求する
- 転職先に連絡するといった脅しを受ける
上記のような対応をしてくる会社も存在します。
職場に何度訴えても拒否された、あるいは話を聞いてもらえなかった。そんな対応ばかり続けられているなら、これ以上はひとりで戦うべきではありません。
「辞めたい」が一時的な感情ではない
一時の感情ではなく、もう何度も「辞めたい」と思い続けているなら、一日でも早く職場から距離を取るべきです。
すぐに退職が認められない場合、診断書を貰って休職するのも1つの方法です。



本当にもう限界……
世の中には、何度も「もう限界かもしれない」と思いながら働き続けてきた人も多いはずです。
「あと少し頑張れば」「今辞めるのは逃げだ」と自分に言い聞かせて耐えてきた人ほど、自分の限界を見誤りやすくなります。
冷静に振り返ったときに「何度も辞めたいと思っていた」「もう頑張れない」と確信できるなら、それは立派な判断材料になります。
決断に自信を持ち、迷いを断ち切るための手段として「退職代行」を使うのは、むしろ主体的な判断です。
【まとめ】退職代行をしても後悔しない環境なら辞めるべき!
退職代行を使うことに迷いがあるのは、責任感がある証拠です。しかし、「本当はもう無理」という気持ちがあるなら、ごまかすのはやめましょう。
人間関係のモヤモヤ、非常識と思われるかもしれない不安。
たしかに、退職代行にはデメリットもあります。
しかし、「頭がおかしい」と言いたくなるような職場にいるなら、誰かにどう思われるかよりも、自分の心と体を優先すべきです。
上司の暴言、家族への連絡、圧力による引き止め。
耐え続けることが正しい判断ではありません。
話し合いが通じない環境で、限界を迎えているなら、退職代行は立派な「自己防衛」です。
あなたの人生を守れるのは、あなた自身しかいません。どうか勇気ある一歩を踏み出してください。



自分のことは自分で守ってあげよう
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